(4)レヴィ2日目〜その1 荷物はまだ来ない
朝、Hさんから電話。荷物はまだ到着していませんと・・・本日のスキーは諦め、参加できるアクティビティを聞いてみる。
なお、10時からHさんが街の案内をしてくれることになっている。
スノービレッジ・・・出発が朝早くて間に合わない。
トナカイソリ・・・本日空きありだが、時間がギリギリ
ハスキーソリ・・・明日なら空きあり
一瞬トナカイソリによろめきましたが、今日は街歩きとホテル隣接のサーミ人の資料館(トナカイに餌をやれる)に行くことにした。
ということでまず朝食
朝食会場は館内のレストラン。
ゲレンデが見える窓側の席をゲット!だがなぜか暗い(笑)
この後わかるのだが、フィンランドのレストランは総じて暗い。
(左から2枚目)朝食ブッフェ。メニューは日本とほぼ同じ。
ここでもやっぱりブルーベリージュース。これがまた美味しい。
キュウリはでかい。フィンランドは寒いので、野菜はほとんど輸入らしく日本と味も変わらない。トーストも美味しかった。
(左から3枚目)ヨーグルトとオートミールの器がでかく、まるで湖。これもどのホテルも共通。
そしてもう一つどこのホテルでも共通だったのがスープがない!朝食でスープを食べる習慣がないのだろうか?
(右)お茶のコーナーですが、たっぷりの砂糖!こんな置き方してるのね。
フルーツは豊富。
ですが気になったのは右の写真のパイナップル。この切り方ではほとんど皮しかありません。どこを喰えって言うの?
(3)レヴィ1日目 パノラマホテル
荷物のない不安な状態でパノラマホテルへ・・・バスに向かって手を振っているのはどこかで見た顔・・・FツアーのHさんではないか!
妻は何度かメールでやりとりした間柄・・・一気に安心感急上昇!
それにしてもHさん、東京で会った時は素敵なお姉さんだと思ったのに、こっちで見たら可愛いお嬢さん。年齢不詳ですなあ。
(写真左)ホテルのロビーやラウンジもおしゃれ。
(中)ホテルから見た街の灯り、きれい。
天気が良ければ、夜景とオーロラが同居するらしい。
今日の天気では無理か・・・明日以降期待。
もはや夜20時過ぎだったが、Hさんが何も持ってない私たちを麓の街へ案内してくれた。
(写真右)ホテルから街に降りるゴンドラ。なぜか3基連結。運転はゴンドラ方式でなくロープウェイ方式・・・つまり行ったり来たり。お客さんが来ると動かしてくれる。麓まで約2分、あっという間。
ゴンドラは21時までだが、それ以降は無料バスが巡回している。
(写真左)Hさんが連れて行ってくれたマーケット。荷物の心配からとても外食どころじゃなく、食べ物ととりあえずの化粧品類を買い込んでホテルに戻る。
(右)ゼロポイント・・・スキーセンターのような位置付けの建物。
ロフト券売り場、レンタルスキー、カフェ、スキーショップがはいっている。
ゴンドラ終了後のホテルへのバスはこの前から。
街からホテルはゴンドラだと2分だけど、バスだと15分くらい。まあ仕方ないか。
噂のサルミアッキを買ってみました。
口に入れた瞬間は「あ、大丈夫。これなら食べられる。」と思うのですが、10秒後にはすごい味がこみ上げてきて・・・食べられずに出してしまいました。
はっきり言って凶悪な味です。
ウケ狙いのお土産は早くも決定した感じです。
パノラマホテルに2泊するので、2日間で天気がいい方でスキー、もう1日は犬ぞりかトナカイそりと思ってましたが、スキーウェアが着かないことには予定が立たない。
Hさんの話では最短で翌朝着くかもしれないとのことなので、それに期待。
レンタルの防寒着は届いていた。
着るというよりは入る。ほとんど寝袋状態。
よほど極寒でないと着れない感じ・・・現在外はー1℃
タイツやヒートテックは届いてないし。スキーウェアを日本から着て来たのが唯一の救い?
今日はオーロラも見えそうにないし、荷物騒動と時差でグッタリ・・・ホテルに戻ってからは爆睡でした。
ちなみにフィンランドのホテルはどこも歯ブラシセットがなかったのですが、フィンエアーでもらったトラベルセットの歯ブラシを使いました。
あとトイレ。
フィンランドのホテルのトイレはどこも横にお尻を洗うシャワーがついてました。
最初は使い方がわからず床がビチャビチャになったりして。
日本のシャワートイレの方が使いやすいなあ。
写真右はガラスイグルーのトイレ。やっぱりシャワー付き。
目的もなくつけたテレビでやっていたアニメ。
微妙なキャラクター。
(1)死ぬまでに一度オーロラ見てみたいね
「死ぬまでに一度オーロラ見てみたいね」
こんなこと言い出したのが数年前。
海外、国内ともに行きたいところはたくさんあるけれど、
「寒すぎて歳とったら行けないんじゃないか?」と思い込み、オーロラを最優先としました(行ってみたらそうでもなかった)。
行くなら子供2人が留学中でいない今年しかない!
思いたった春の時点でいろいろ調べました・・・
オーロラ以外の観光を考えるとカナダよりフィンランドがいいと。
私はスキーが好きなので、どうせ行くならスキーをしたい!でもガイドブックや旅行会社のパンフレット、ホームページを見てもスキーの情報が全くない!!
唯一スキー・スノーボード専用の旅行会社はありましたが、スキーだけしに行くわけではないのでちょっと・・・
そこで北欧観光を専門にしているFツアーさんにメールしてみました。
その返事は
・スキーするならレヴィがいいと思います。
・夏過ぎに来年のパンフレットが出るので見てください
とちょっとそっけない感じでした。
妻と相談し、やっぱり大手の方が安心かなと夏の終わりに大手旅行会社に行きました。ところが窓口の担当者さんは全然北欧旅行のことをわからず(当たり前といえば当たり前ですが)、予約はしたものの不安いっぱいで、前述のFツアーさんにも行ってみました。
対応してくれたHさんがフィンランド大好きオーラ全開で、私たちもすっかりその気に。
大手旅行会社のツアーではレヴィがなくサーリセルカの予定だったのですが、話を聞いてレヴィに軌道修正。その理由はスキーリゾートなのでスキーをしたい私たちにはいいだろうということと、ツアーはサーリセルカが多くレヴィの方が人が少ないこと。特にお隣の大国ではレヴィのツアーがないようなので、○国人が少ないだろうということです。
とにかく優先順位はオーロラ>>>スキー>寝台列車>サンタクロース村>マリメッコ&イッタラ
私たち的にはムーミンの優先順位は低く、ムーミン関係は断念しました。
日程は成田発11時台〜ヘルシンキ〜キッティラ空港に夕方着→レヴィまではバスで10分。
レヴィのスキー場中腹にあるパノラマホテルに2泊
憧れのガラスイグルーに1泊
バスでロバニエミに移動して1泊
翌日サンタクロース村観光してロバニエミ〜ヘルシンキは寝台列車(車中泊)
ヘルシンキに早朝到着、もう1泊して翌日午後出発〜成田に午前中着
計6泊8日、うちオーロラチャンス4夜。
2泊目(レヴィ)にキートス号、4泊目(ロバニエミ)にモイモイ号とオーロラハンティングツアーを予約して万全の体制にした。
数年前にウルルで3日間一度も登山できなかった引きの悪さを心配しつつ、「雲だかなんだかよくわからないようなのでも見えればいいよね」と。
防寒グッズいろいろ買って、スキーウエアも2人とも10年ものを着てたのでこの際買い替え(せっかくなのでフィンランド製に)。
正月に予行演習として国内のスキー場に行きましたが、暑くて防寒具の出番なしでした
行く前に「雪の華」を観ました。
いい歳して夫婦でラブストーリー観るのもどうかと思いながら・・・
クライマックスで男の子が東京にいた服装のまま手ぶらでフィンランドに行くのを観てちょっと笑いましたが・・・
もちろん「かもめ食堂も」も復習しときました。
ここでも、もたいまさこさんの荷物が届かないのを笑って観てました。
まさか自分の身に同じことが起こるとは夢にも思わず・・・
(2)成田空港〜フィンランド 手ぶら旅?
憧れのフィンエアー、おしゃれなロゴですよね。
何気なく荷物が積まれてますが半日後に悪夢が・・・
この歳になるとビジネスでないと辛い・・・出費は半端ないけどここは譲れないところ。
ビジネスで2席取ると、窓側の縦並びか中央の2列。景色が綺麗だったから窓側で正解だったかな?
楽しみにしていたマリメッコのトラベルセット。
ブランケットもマリメッコ
(写真左)このあとすっかり病みつきになるブルーベリージュース。ここが始まりだった。
(中)日本食の香り箱。ずいぶん凝った内容です。これが夕食かと思ったら前菜だった・・・普通に美味しかったです。
(右)それにしても塩コショウの入れものまでかわいい。
フライトは10時間弱・・・映画観て食事してウトウトしてたらあっという間に到着です。
ヘルシンキ空港で乗り継ぎ
日本はコロナウイルス騒動で成田空港はマスクの人ばかりでしたが、ヘルシンキにはほとんどマスクの人はいませんでした。
到着ロビーに着いたらまず正面にラーメン屋さん
おしゃれなカフェとかもありましたが、なにしろ乗り換えが1時間しかないので一目散に搭乗ゲートへ。キッティラ行きは満席で、搭乗ゲートの前は人でいっぱいでした。
前に読んだブログで、ヘルシンキからの便は自由席だと書いてあったので心配していたのですが、きちんと指定席でした。10年くらい前のブログだったので、進化したんですかね。
飛行時間は1時間半。まだ日は沈まず、空からのオーロラはなし。
キッティラ空港はメインの建物以外何もない。接舷された階段車を降りて地面に。思ったほど寒くない(-1℃くらい)
歩いて空港の建物へ、ほんの数十メートル。
ロビーもおしゃれだねなんて言いながら・・・この後の悪夢を知らずに。
荷物が流れてくるコンベア・・・後の鹿がかわいいねなんて言っていたが・・・
飛行機は満席でざっと7〜80人は乗ってたのに流れてきた荷物はわずか10個くらい〜待っても待っても流れて来ず、そのうちにコンベアは止まってしまった。
なんと荷物が届かない!
多くのお客さんが空港の職員にいろいろ聞いているようだが、私たちはさっぱりわからない。あまりの動揺にその様子も写真に撮ってない!
荷物を持たずに出ていく人と待ち続けている人・・・だんだん後者が少なくなってきた。
途方にくれてとりあえずレヴィにいるFツアーの駐在員さんに電話(Fツアーでよかった)して相談。
スタッフにもらった紙に手荷物番号とホテル名を書いて、空港スタッフに渡す。スタッフのおばさんも何枚もの紙をクシャクシャに手に握り(そのままゴミ箱に行くんじゃないかと不安)、何度も同じ説明をしているためか目が三角になって怒っていた。
どうやらフィンエアーのストライキが重なり、職員は残業しないことになったらしい。
日本人だったらこんな時平謝りなんだろうになあと思いました。
スタッフの恐いおばさんに紙を渡して、(半信半疑ではあったが他にやりようもないので)レヴィ行きのバスに。
「かもめ食堂」や「雪の華」を観て笑っていた私たちが、映画のとおり荷物が届かず、東京の格好のまま手ぶらの旅行(機内持ち込みの手荷物はありますが)になってしまいました。
私たちのフィンランド旅行はとてつもなく不安なスタートを切ったのです。